西崎病院ブログ

西崎病院ブログ

2024年9月12日に消防訓練を行いました。

今回の目的:久しぶりの消防訓練であったので、基本に戻り、単純な火災に対しての訓練を実施した。

【内容】

5階南5階南〇〇号室にて火災発見。①非常ベルを押す、②初期消火、③避難誘導。→初期消火失敗。

他階:対応訓練。①避難誘導、②初期消火応援、③他階への避難誘導援助。

連携:サクラビア玄関横のスペースを本部として、各階からの避難状況の報告を受ける。(本部へ駆けつける階、窓越しにハンドスピーカーで報告する階)。そして、最後に3階健診センター玄関前に集合した。

振り返り:報告を忘れた階があった。本部の位置の認識が徹底されていなかった。しかし、比較的単純な訓練であったが、対応の流れが見えるようになった。次回、さらに複雑な訓練が期待できた。

今後の課題:①消防訓練のマニュアルを改訂する。②シナリオをもっとわかりやすくする(図や写真を加える等)、③条件の違い(今回は昼間。今後は深夜や天候不良時にはどうするか)による対応も必要。

CoMedixの防災マニュアルの中の、病院向け火災時避難誘導DVDを観ることを勧める。

その中で強調されていること:病院の全職員がすべきことは①確実な初期消火対応②的確な避難誘導③職員のスムーズな連携である。これが、患者さんと自分たちの完全確保に繋がる。日頃の訓練院内防災手順の確認が大事である。

西崎病院院長 山城清二

 

フィジカルアセスメントの研修会を行いました。

9月2日~9月13日まで浦添看護学校の成人・老年Ⅱの実習で6名の看護学生が学んでいます。下記の日程で山城院長によるフィジカルアセスメントの研修会を行いました!

日時:令和6年9月10日 14:00~15:00

  講師:山城清二院長

  対象:浦添看護学校 学生 6名

      インドネシア看護大学 学生1名

  内容:①ハイムリッヒ法

     ②心肺蘇生法

     ③重症度判定(意識状態、バイタルサイン、日常生活動作)

     ④心音、呼吸音

 

★参加者の声★

・ハイムリッヒ法の実体験が出来てよかった。

・力の入れ具合がわかった

・フィジコ人形の肺音や心音が聞けた。

・聞いた後で質問があったが全問正解だったので嬉しかった。

・ユーチューブ“ダイャモンド心肺蘇生”を視て聞いてからの心肺蘇生術やAED

 の使い方など、手順がわかりやすかった

・ハイムリッヒ法のコツを教えてもらい実際身につけることができた。

・山城院長先生の心音・呼吸音の解説がわかりやすかった。

・楽しい講義であっという間の時間でした。

文責:中村看護部長

西崎病院の活性化プロジェクト2024 第4回9月6日(金)7日(土)井階友貴先生

第4回西崎病院の活性化プロジェクト2024を開催いたしました。

第4回9月6日(金)7日(土)

講師:井階友貴先生 福井大学医学部地域プライマリケア講座(JCHO 若狭高浜病院/国保和田診療所)教授、 高浜町 健康のまちづくりプロデューサー、総務省 地域力創造アドバイザー

講演まとめ

 井階友貴先生には96日は西崎病院、7日は久米島で講演していただきました。井階先生は2008年から福井県高浜町の診療所で勤務し、診療の傍ら地域住民の健康づくりのために幅広い活動をしてきました。現在では、“まちづくり系医師”と呼ばれ、医療のみならず、地域の活性化のために、住民とともに楽しく、チャレンジングに、そして学術的に活動しています。多岐にわたる活動を紹介するには、60分から90分の講演では足りず、もっと話したかったことが沢山あったように思います。40代前半の若い医師である井階先生からは学ぶことが多く、楽しい中にも感動する内容が詰まっていました。今回も講演の内容を箇条書きでまとめてみました。

 

テーマ:

1.これからの時代に必要なつながりのある健康まちづくり(西崎病院)

2.つながりのチカラを引き出す地域共生社会づくり(久米島)

~持続可能なまちのために~

     自己紹介:2005年滋賀医大卒業後、2008年より高浜町で勤務、2009年福井大学寄付講座教員、2014-15年ハーバード大学客員研究員、2015年より高浜町健康のまちづくりプロデューサー。志向は地域医療、社会医療(健康と地域の在り方)で、高浜町のゆるキャラ「赤ふん坊や」と全国行脚。“まちづくり系医師”と呼ばれている。

    ・ひともまちも元気で、持続可能であるための実践例を、社会医学の実学教員の立場からお伝えします。

    近年のヘルスケアの変遷場所;「病院」「施設」→「地域」、視点;「医療」「介護」→「暮らし」、手段;「サービス」→「支え合い

    ・医療づくりからまちづくりへ:医療者主体の医療づくりの限界→住民主体の医療づくり→地域主体の町づくりへ

    キーワードつなぐSocial Capital)、楽しむBehavioral Economics)、動かすCommunity-Based Participatory Research 

    ソーシャル・キャピタル(Social Capital:「社会関係資本」、人々の結束により得られるもの、「信頼」「社会参加」「つきあい・交流」

    ・研究報告として、互いに信頼できる地域ほど長寿、人々の交流は週1回未満から健康リスクが高まる、“つながり”が健康に影響大、健康の決定要因のうち社会の占める割合は50%以上である、友人の種類が多いほど、歯の数が多い。

    要点その1:自由で対等な地域のつながりで、つながりに満足することなく、ひととまちを健康に!

     行動経済学:一見合理的ではない、現実的な経済活動について研究を行う学問。「直感」「感性」「無意識」「目の前の利益」「楽しさ」「かっこよさ」「美しさ」「おいしさ」等が経済活動を生む。

    ナッジ理論:自然な形で行動変容を促すようにするための理論。ナッジ(nudge)とは「軽くひじ先でつつく、背中を押す、そっと後押しする」という意味。

    要点その2直感に訴える楽しい取り組みで、多くの関心なき人を動かす

     コミュニティメンバーが研究(介入)のすべての段階に主体的に参加(Community-Based Participatory Research(地域社会参加型研究):研究者が地域のメンバーとパートナーシップをとり、一緒の取り組むこと。

    ・地域での協働の発展モデル:“かけはし”づくり=和の拡大 → “なかま”づくり=輪の拡大。

    要点その3地域のメンバーと対等な関係で問題の所在から一緒に考える

     ・これまでの活動:

    まとめ:人口減少時代の「健康のまちづくり

    1. ソーシャル・キャピタル(絆)」で健康分野も他分野も元気に
    2. とにかく皆が「楽しい」取り組み
    3. みんなで」「問題の所在から」
    4. 地域に「とにかく出る・参加する・交流する・支え合う
    5. プロデューサーによる「きっかけづくり」と住民の「主体的活動」

     

    井階先生の著書

     

    西崎病院院長 山城清二

    1 7 8 9 10 11 85

    カテゴリー