西崎病院ブログ

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フィジカルアセスメント 勉強会

第2回(2024.8.10)フィジカルアセスメント研修会を行いました。

フィジカルアセスメント研修会を開催しています。

   

第1回(2024.5.18)講師:西崎病院院長 山城清二
【内容】フィジカルアセスメントの意義、重症度判定、意識評価、バイタルサイン、
心音・呼吸音の基本、症候(発熱)、事例検討、ハイムリック法、心肺蘇生の基本。

第1回に引き続き、第2回のフィジカルアセスメント研修会を8月10日に開催しました。
午後1時から3時までの2時間の研修です。研修内容は以下の通りです。

第2回(2024.8.10)フィジカルアセスメント研修会
病院長 山城清ニ

【内容】神経診察、腱反射実習、症候(頭痛)、復習(ハイムリック法、心肺蘇生の基本)

神経診察:精神機能、中枢神経系(脳、脊髄)、末梢神経系(脳神経(12対)、脊髄神経)、自律神経系について理解をする。そして、筋骨格系との関連も理解する。

精神機能は、意識の評価とともに、大脳皮質機能が大事。
中枢神経系は、脳と脊髄の関連を理解する。
末梢神経系は、脳神経(12 対)の診察とその意味、そして脊髄神経が支配している皮膚領
域(デルマトーム)を理解する(中指C7、乳頭Th4、 臍Th10、鼠径部L1、膝L5、足首
L5、足底 S1と覚える)。
自律神経系は、交感神経と副交感神経があり、緊張時とリラックス時に反応する神経で各臓器がそれに反応する。
筋骨格系は、神経系と密接に関連しているので、神経系の一部として覚える。
腱反射はまずは叩く腱を探し、そこを正確に叩く。
基本的には、上腕二頭筋腱、上腕三頭筋腱、膝蓋腱、アキレス腱の4つの腱反射ができるようにする。

症候(頭痛):頭痛の分類は、一次性頭痛(機能性頭痛)と二次性頭痛(症候性頭痛)に分けられる。特に、一次性頭痛の緊張型頭痛、片頭痛を覚えるが、まれに群発頭痛があることも知っておく。二次性頭痛には見逃してはいけない疾患が多いので、特に頭蓋内病変を忘れないように。

ハイムリック法や心肺蘇生(病院外)に出くわす機会はまれであるが、とっさの対応を求められるので覚えておくようにする。

これからも継続的にフィジカルアセスメントの研修会を開催しますので、頑張って参加してください。

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西崎病院の活性化プロジェクト2024 第2回8月2日(金)堀田聰子先生による講演:地域共生とはなにか~政策的潮流と支援のかたち~

 

第2回西崎病院の活性化プロジェクト2024を開催いたしました。

テーマ:地域共生とはなにか~政策的潮流と支援のかたち~

講師:慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科教授 堀田聰子先生

堀田聰子先生には82日は西崎病院、3日は久米島で講演していただきました。

学び続けるネットワーク、個々のつながりが大事であることを再認識しました。講演の内容を箇条書きでまとめました。     

・介護保険創設前の老人保健・医療政策:1960年代(高齢化率5.7%)老人福祉法制定、1970年代(高齢化率7.1%)老人医療費無料化、1980年代(高齢化率9.1%)老人保健法制定、ゴールドプラン、2000年代(高齢化率17.3%)介護保険法施行

・介護保険制度の理念:第一条 尊厳を保持し、その有する能力に応じて自立した日常生活を営むことができるように制定(理念)。第四条 国民は常に健康の保持増進に努める、有する能力の維持向上に努める(義務

自立とは何か。自分でできる、きめる等の能力主義でいいのか。すると、年を取ると自己効力感が下がる。本当は、“自立とは依存先を増やすこと”(東大熊谷先生)ではないのか。

・高齢化の状況の地域差:大都市部では75歳以上の人口が増える。すると、病院に通えなくなり、介護が必要になる人が増える。それに対応するマンパワーが不足する。

地域包括ケアシステムの構築2003に国レベルで言われるようになった。2025年を目途に住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるように。

・地域包括ケアの2つのコンセプト:①地域を基盤とするケア(community-based care)、②統合ケア(integrated care)。地域における最適を地域が自ら選ぶことが重要。

医療モデルから生活モデル化へ。

・現代社会の暗い側面:社会的孤立の状況がOECDの中で日本が一番高い。複合化・複雑化する生活課題(生活困窮者の約6割が複合的課題を抱え、16%5つ以上の課題を持っている)。地域の関係性の低下が指摘されている。子供が声を上げにくい(ヤングケアラーの問題)。自殺者が増えており、医療が最後の絆になっている場合が多い。生活し難い世の中になってきている。

地域包括ケアシステムから地域共生社会へ:定年後の活動が低下、周囲には耕作放棄地、管理放棄された森林、空き家/空き店舗、団地の高齢化など課題。そこで、地域共生社会が求められている。介護予防以外にもう一つの予防、地域で「つながる」こと、その強化が必要。

事例:東京太田区の“みま~も”(高齢者見守りネットワーク)。 牧田総合病院の地域包括センターが始まった。根っこは、学び続ける会であった。そこからいろいろは取り組みが始まった。そして、つながるネットワークができた。その他の事例では、東近江市、久留米市等がある。(インドのケララモデルは、久米島の講演の時に紹介)

幸せの4つの因子:個人の在り方(①やってみよう、②なんとかなる、③ありのままに)、関係性の質(④ありがとう(つながりと感謝の因子))

*なんくるなるいさ~:沖縄でよく使われる。本当の意味は、“まくとーそーけーなんくるないさ”で、“正しいことを、誠のことをしていればなんとかなるさ”という意味である。つまり、人事を尽くして天命を待つという意味に近い。

                       院長 山城清二

西崎病院医療安全勉強会

令和1年8月30日に西崎病院医療安全主催でサクラビア機能訓練室を会場に、ヒューマンエラーについての勉強会を院内で行いました!
多くの職員の参加がありました!

次回の医療安全勉強会は、eラーニングを使って、フレックスタイムでやってみようと思います。

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