西崎病院ブログ

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健康教室 健康講話 糖尿病 血糖値 西﨑病院 糸満市座波371-1 098-992-0055

2019年度日本糖尿病学会年次学術集会で発表しました

2019年5月23日~25日に仙台で開催された、糖尿病学会の総会に参加しました。西崎病院から、インスリンの針刺し事故に関するものを発表しました。隣の席のグループが“なかなか面白い話題だね”と話していました。

同じセッションでも、インスリンの試し打ちに関する話題もあり、勉強になりました。また、たまたま大学の同期のクリニックや、大浜第一病院の発表も重なり、参加したスタッフ、療養指導士にも良い刺激になったと思います。

デジタルポスター形式での発表でした。個人的にはポスターを壁に貼り付ける方式が、一度に全部見ることが出来て好きなんですが。ポスターを閲覧できるURLもあったようですが、アドビフラッシュ形式で、スマホからは見れない。。。もう少し改良されて、閲覧しやすくなるといいな、と思いました。

                                                                        文責:内科医 山城武司

糖尿病腎症・慢性腎臓病の話 4月28日西崎健康教室

偶数月の第4金曜は西崎健康教室  日 時:2017年4月28日(金) 13:15~13:45  場 所:西崎病院外来待合室  内 容:慢性腎臓病(CKD) 腎臓病の早期発見のために

●定期的に、検尿をしましょう。

●検尿でも「微量アルブミン」という特別な項目が大事です。(糖尿病では3ヶ月に1回検査できます)

●普段の検尿では、尿たん白が陽性(+)に出たら、黄色信号です。

●尿潜血は腎臓病とはあまり関係無いことが多い。ただし一度はちゃんと検査を。また尿たん白と同時に出たときは、特殊な腎臓病のチェックが必要です。

●採血でeGFR(腎臓の性能)を調べましょう。 腎臓病が出てきたら早期治療しましょう! ●第一に、血圧を130/80未満にする。(高齢者はまず140/90未満)

●第二に、HbA1cを7%未満にする。 ●第三に、塩分制限をする。1日6g未満。 ●第四に、禁煙をする。

●第五に、コレステロール、高尿酸血症をきちんとする。

●第六に、すこしお酒は飲んでよい。

 

以下、患者さん向けのスライドです。わかりやすくするためにざっくりと説明しています。 (4月25日改変) 医局抄読会補足 ● 顕微鏡的血尿単独は,蛋白尿とは独立した末期腎不全の危険因子である.ただし蛋白尿に比較してリスクは低く,健診などを利用した定期的な経過観察を推奨する. ● 同程度の蛋白尿では,血尿を伴うほうが末期腎不全のリスクが増加する. ●顕微鏡的血尿を伴う高齢者では尿路系悪性腫瘍の頻度が高く,スクリーニング検査(腹部超音波,尿細胞診,膀胱鏡など)を推奨する. (クレアチニンによる)eGFRは、筋肉量や体格が小さいと本来より良く見えてしまう。 シスタチンCによるeGFRは余り影響を受けない。痩せた小さな方にはシスタチンCを。 CKDガイド2012では高齢者は血圧を110未満にしない、とあり。2013では、個々の患者の低血圧症状や臓器の虚血を判断して降圧すべきで、下限値は決められない、となった。 顕性腎症以降では,腎症進展に対する厳格な血糖コントロールの効果は明らかではない. ARB、ACEなどの降圧薬が、低Naを引き起こし得ることにも注意。 低Na自体も生命予後悪化のマーカーとの報告あり。どちらを優先すべきかはエビデンスはまだ無いはず。 参考資料 CKDガイドライン2013、科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2016、保存期C K D 患者に対する腎臓リハビリテーションの手引き、慢性腎臓病に対する食事療法基準2014、高血圧治療ガイドライン2014、医師・コメディカルのための慢性腎臓病生活・食事指導マニュアル2015、腎機能別薬剤投与方法一覧(日本腎臓病薬物療法学会編)

持続血糖測定器(フリースタイルリブレPro)を年末年始に着けてみた

第4回 西崎健康教室「糖尿病と運動について(仮題)+ヨガ」 2017年 1月27日 (金) 午後1時15分~1時45分 西崎病院 外来待合室 講師:翁長みゆき  アシスタント:山城武司  どなたでもご自由にどうぞ。医療スタッフも大歓迎!ヨガ… 続く

第4回 西崎健康教室「糖尿病と運動について(仮題)+ヨガ」
2017年 1月27日 (金) 午後1時15分~1時45分
西崎病院 外来待合室
講師:翁長みゆき  アシスタント:山城武司 
どなたでもご自由にどうぞ。医療スタッフも大歓迎!ヨガの恰好大歓迎!

フリースタイルリブレプロ(Freestyle Libre Pro)で忘年会、風邪(インフル?)、年末年始、といろいろ体験したのをもう少しアップしようと思います。

リブレProのソフトについて

あくまで個人(患者)目線ですが、使い勝手は・・・です。2週間たたなくとも、リーダをPCにUSB接続すればその時点までのサマリーをPDFで打ち出せます。1日の血糖の変動状況グラフや平均値、推定A1cなどがサマリで表示されます。ただ測定値自体は、サマリには表示されません。最高血糖値、最低血糖値もありません。血糖値自体は、「データをエクスポートする」ボタンから、txtファイルで30分ごとの文字の羅列としてしか表示されません。個人用ではないので、こんなものなのかもしれません。

1/1は風邪でまだフラフラしてた時です。本当はいろんなパターンの食べ物食べ方で実感したかったのですが、そんな余裕なく。。。。昼前までダラダラして、ブランチで年明けそばとミカンやバナナ、昼過ぎはダラダラと何か食べてます。

(青のラインは100-180mg/dl)
糖質はまったく考えずに食べましたので、血糖値が最高196mg/dlまで上がりました。最低は午前7時頃の98mg/dl。その後何も食べなくても暁現象で120mg/dl位まで上がります。
www.club-dm.jp/novocare_circle/pen/with-pen14.html

1/2はやや回復しつつあったので、あえて糖質制限をしてみました。糖質はサーターアンダギー1個、ターンム小皿すこし、ボロボロジューシーすこし、天ぷらの衣くらい。1日で糖質60~80gくらいにしていると思います。魚や肉の天ぷら、かまぼこ、三枚肉、豆腐、野菜チャンプルーなどは無制限で腹いっぱい食っています。ほとんど血糖の変動がないのに自分でも驚きました。

1/3の昼食は病院食の給食です。写真撮り忘れましたが、ごはんが中くらいの茶碗にたっぷり入っていました。糖質はコメだけで80g位ありそうでした。

食後30分ほどが最高217mg/dl、2時間たっても166mg/dlです。別に当院の病院食の糖質が多いのではなく、現在の一般的な病院はこんなもんだと思います。医者向けに大盛りにしているのも影響しているでしょう。
糖質制限の長期的な予後はまだはっきりしていませんが、少なくとも短期的な血糖コントロールには糖質のコントロールが大事なのかもしれません。

西﨑病院 糸満市座波371-1
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