西崎病院ブログ

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ゴールデンウィーク外来診療日程のお知らせ

ゴールデンウィークの診療日程は下記の通りです。

 

 

お問い合わせ

西崎病院 (098)992-0055

 

3月18日南部糖尿病ネットワーク勉強会②

318日に南部糖尿病ネットワークの勉強会②をしました。

備忘録のついでに、内容をまとめてみます。なるべく正しい情報にしているつもりですが、他の文献なども参照ください。突っ込みどころがあればよろしくおねがいします。

今回は、琉大の皮膚科の先生方にお願いしました。生活習慣病の医者ではなかなか聞くことのできない話で、大変勉強になりました。

 

糖尿病診療で遭遇する皮膚病アップデート

琉球大学医学研究科 皮膚病態制御学講座 講師山口さやか先生

 

DPP4阻害薬で誘発される水疱症

初めは難治性の湿疹、やがてキンマンした水疱がでてくる。

水疱をみると、皮膚のドコで亀裂が入っているかを診ていく。

BP180抗体の検査は血清・外注検査。保険適応。

薬の類天疱瘡では、BP180抗体が初めは陰性、時間が経つと陽性になる。

 

DPP4阻害薬関連の類天疱瘡の特徴

  • 炎症(紅斑、膨疹)が軽い。
  • 病理で好酸球が少ない。
  • DPP4阻害薬関連の水疱性類天疱瘡の9割が特定のHLAを持つ。

DPP4の患者さんで、かゆい、びらん、水疱ができたら水疱性類天疱瘡を疑って。原則は薬の中止。

 

足白癬

  • 角化型白癬は見逃されやすい。
  • 抗真菌薬はかぶれやすい。特に市販のやつ。
  • 何回もたむしを繰り返すヒトは、足白癬がある場合が多い。このときは、上も下も全部治療。

 

爪白癬 10人に1

  • 近位爪下型 糖尿病や免疫不全患者を疑う。
  • 爪白癬に似ていても、爪乾癬、マニキュアのかぶれ、円形脱毛症の爪病変の時もあるので、注意。掌蹠膿疱症や爪扁平苔癬の場合も。疑ったら、菌鏡検。KOH法。
  • カンジダの場合もある。薬が違います。
  • カンジダ性爪囲炎:女性に多い。水仕事。イトリゾールの内服が必要。

爪白癬・爪カンジダの内服治療は4~6割。ネイリン(3ヶ月内服)という新薬が去年出た。肝機能障害はやはり注意、採血。内服後半年~9ヶ月は休薬し、再発したらまた内服。

クレナフィン、ルコナックなど外用薬もある。11回塗って、12年かかる。

爪以外の皮膚につくとかぶれる。注意。

 

アタマジラミ(吸血で生きる)

耳の後ろが暖かいので卵を産みやすい。

規制して1ヶ月ほどでかゆみが出現。頭同士の直接接触で感染や衣服・器具を介する間接的接触で伝染る。

子供とお母さんがかかりやすい。

スミスリンが治療薬!日本では唯一。フェノトリンというピレスロイド系殺虫剤。蚊取り線香の成分と同じ。昆虫への神経毒。哺乳類への毒性はない。

沖縄ではこれに耐性化したアタマジラミが流行している。というか、抵抗性アタマジラミがほとんど!!

世界では、フェノトリンを使っている地域に耐性化が報告されている。韓国ではフェノトリンを使っていないので耐性化はゼロ。

 

アタマジラミ沖縄での実質的な治療法

  • 専用ぐしで除去。金属製の目の細かいくし。毎日1015分、全体を梳く。
  • 可能な限り髪を短くし、きれいに髪を洗い、くしを通りやすくする。
  • 卵は簡単に除去できるが、中隊の除去は困難。

20185

スミスリンプレミアムというのが出て、抵抗性アタマジラミに効く、と金鳥は言っているが???

www.okinawatimes.co.jp/articles/-/278343

 

ほかは

イベルメクチン内服。CDCでは抵抗性アタマジラミの治療として記載されている。が、日本では保険適応ではない。。。。

イベルメクチンのローション剤もあるが、まだ日本ではない。13万円。科研製薬が開発を始めたらしい。

ジメチコンの塗り薬、いわゆるガスコン。シリコンが昆虫の気門を閉塞させる。

LiceMDという商品名。
www.amazon.com/LiceMD-Head-Lice-Treatment-Kit/dp/B0010Y5EV0

 

皮膚科の最近のトピック

  • 生物学的製剤:乾癬、掌蹠膿疱症、化膿性汗腺炎、アトピー性皮膚炎、慢性蕁麻疹。

(結核、肝炎ウイルスは注意。カンジダも)

化膿性汗腺炎=慢性膿皮症

ニキビのようなもの、だが悪化時は痛みが強く膿がでる。だんだん硬くなって最後は外科的に切除したりする。沖縄に多いがバイオ製剤でかなり良くなってきた。

去年10年ぶりにデュピクセントというアトピー性皮膚炎の薬がでた。皮下注/2W。副作用が殆ど無いのでよいが、高い!

JAK阻害薬もかなり有望。白斑や自己免疫性脱毛症に期待。

3月18日南部糖尿病ネットワーク勉強会①

318日に南部糖尿病ネットワークの勉強会①をしました。

備忘録のついでに、内容をまとめてみます。なるべく正しい情報にしているつもりですが、他の文献なども参照ください。突っ込みどころがあればよろしくおねがいします。

今回は、琉大の皮膚科の先生方にお願いしました。生活習慣病の医者ではなかなか聞くことのできない話で、大変勉強になりました。

 

慢性創傷の特徴と創傷ケア~褥瘡からみえてくること~

琉球大学医学部附属病院 褥瘡対策室 

皮膚・排泄ケア認定看護師 翁長浩一郎先生

 

慢性創傷とは、基礎疾患や何らかの事象が原因となって、4週間以上かかる総称のこと。低栄養、加齢、サルコペニア、糖尿病などの全身要因、異物や外力・血行障害などの局所要因で治癒が遅くなる。増殖期は栄養状態が重要になってくる。

 

褥瘡のポジショニングのコツ。

  1. 頭部から足側に介入する。(患者さんにあっちに向くよ、と意識させる)
  2. 面で支える。
  3. 体軸を自然な流れにする。
  4. ズレ力を処理する。(ポジショニングをしたあとに、少し浮かせて力を取る)

→スライディンググローブというズレ力をとる便利グッズあり。(Amazon’s choiceで出てきた!)

 

DESIGN-Rは急性期では評価は難しい。深さがわかりにくい。慢性期に使う。

 

D(深さ)

浅い褥瘡:深さが真皮までの褥瘡。

深い褥瘡:皮下組織以上の深部に達するもの。急性期ではdeep tissue injuryからの経過もある。

 

E(浸出液)

深い場合は、浸出液をコントロールすることが大事。

 

S(サイズ)

大きさだけでなく、形も評価!

褥瘡の形状変化も意識する。

 

D(にくげ)

良性肉芽の範囲の評価は、創を半分にして、それをさらに5分割して10のエリアに分けて評価するとしやすい。

 

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