2月17日(月)に沖縄県医師会館で沖縄県警より、故名嘉勝男会長へ長年の警察医と検死業務への協力に対して感謝状授与式が行われました。
沖縄県警察署より感謝状が贈られました
2025年2月20日
2025年2月20日
2月17日(月)に沖縄県医師会館で沖縄県警より、故名嘉勝男会長へ長年の警察医と検死業務への協力に対して感謝状授与式が行われました。
2024年12月20日
日程:令和6年12月8日(日) 9:00~17:00
場所:介護老人保健施設 サクラビア 2F 糸満市字座波371-1
上記日程にて、合同研究発表会を開催いたしました。
法人職員による口述演題、パラマウントベッド様による企業セミナー、県立南部医療センター・こども医療センター救急科副部長である土屋 洋之(つちや ひろゆき)先生をお招きしての特別演題など充実した発表会となりました。
【大会長 名嘉 紀勝(特別養護老人ホーム朝日の家 施設長)より】
医療法人以和貴会、社会福祉法人以和貴会併せて、20を超える事業所があります。大勢の職員がおり、様々な職種、職能があります。職員それぞれの日頃、取り組んでいる課題や問題。各々が目指している目標やその実現のための取り組み、過程。ぜひ、この会を通して、発表や公表をしてください。そこから、医療サービス、利用者満足度を上げていく様に切磋琢磨になることを願っています。参加した皆で、知りえた知識・情報をこれからのサービスに活かしていきましょう。
【口述発表(14演題)】
<セッション1>
・血液透析患者のシャント管理におけるエコー下穿刺の有用性
・データで見る 西崎病院
・医療機関とヤングケアラー~気づいて、踏み込もう!家族支援~
・がん終末期の方の支援に携わって見えてきたこと
<セッション2>
・リフトを使用した筋緊張緩和効果の検証
・障害者施設における言語聴覚士の役割~肺炎予防と食支援~
・透析後疲労感・運動意欲低下に対するアプローチ~音楽鑑賞を用いて~
・臨床実習成果に影響を与える要因分析
<セッション3>
・西崎病院活性化プロジェクト2024
・眠りSCAN導入後の活用方法
・医薬品不足に対する薬局の取り組み~品質不正問題~
・日中活動の効果~睡眠向上の取り組み~
・西崎病院透析室の災害対策
・パンデミックから学ぶ地域連携型BCP
【口述発表の様子】
透析時、シャントへの穿刺にエコー機器を使用することで、穿刺ミスや刺し直しによる患者の苦痛を減らすことができるようになった成果を報告した演題。
(演題名:血液透析患者のシャント管理におけるエコー下穿刺の有用性)
移乗用リフトを利用し揺すり運動することにより、四肢緊張の強い患者様の緊張軽減が図れないかを検証した演題。(演題名:リフトを使用した筋緊張緩和効果の検証)
当法人の施設や病棟でも活用の始まっている「眠りSCAN」の活用を報告した2演題。
(演題名:眠りSCAN導入後の活用方法、日中活動の効果~睡眠向上の取り組み~)
その他の演題発表風景
【企業セミナー】
パラマウントベッド様による、当法人で導入している「眠りSCAN」についての講演
【特別講演】
今年1月に起こった能登半島地震ではDMATとして参加され、過去には2011年の東日本大震災などでも救援活動に参加された県立南部医療センター・こども医療センター救急科副部長 土屋 洋之(つちや ひろゆき)先生に、「大規模災害時、病院はどうなる?~その日のためにBCP~」というテーマで災害時に備えて、病院やその職員がどのような意識や準備をしていく必要があるかを講演していただきました。
【口述発表 最終結果】
最優秀賞
演題名:医療機関とヤングケアラー~気づいて、踏み込もう!家族支援~
発表者:眞壁 政也(西崎病院 地域連携室 社会福祉士)
優秀賞
演題名:眠りSCAN導入後の活用方法
発表者:枝川 豊(朝日の家 養護課)
理事長特別賞
演題名:臨床実習成果に影響を与える要因分析
発表者:前川 猛(介護老人保健施設サクラビア リハビリテーション課 理学療法士)
報告・文責:第24回合同研究発表会実行委員会
実行委員長 座安 隆裕
2024年12月10日
大規模災害時、病院はどうなる? ~その日のためにBCP~
2024年12月8日の第24回以和貴会合同研究発表会にて、土屋洋之先生(南部医療センター・こども医療センター救急科副部長)に特別講演をしていただきました。2011年の東日本大震災時の石巻赤十字病院で経験等、災害医療について大変貴重な講演でした。特に講演の中での災害時の基本的な考え方は職員全員が共有すべき内容でしたので、箇条書きにまとめてみました。
災害医療の実践の7つ基本:CSCATTT
管理・運営
C:Command and Control(指揮と連携)
S:Safety(安全確保)
C:Communication(情報収集伝達)
A:Assessment(評価)
医療支援
T:Triage(トリアージ)
T:Transport(搬送)
T:Treatment(治療)
・東日本大震災時の石巻赤十字病院の初動のビデオ:記録として地震発生時からカメラを回した。のちの貴重な記録・資料となった。
・震度6弱から建物は壊れる。
・複合災害とは、災害現象が別の災害を引き起こし被害が拡大することを言う。地震によるライフラインが被害を起る場合も複合災害である。
BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)
災害時に危機的な状況下に置かれても、重要な業務が継続できるような方策を用意し、生き延びられるように準備する計画である。初動対応と復旧対応をいう。初動対応は許容限界以上のレベルで事業を継続し、復旧対応は許容される期間内に事業を復旧させることを言う。訓練として、CSCATTTのうち、まずはCSCAで対策本部の立ち上げと運営を行い、そしてTTTの医療支援を行う。
DCP(District Continuity Plan:地域継続計画)
災害時に地域全体で連携し、重要なライフラインや施設などを復旧・継続するための計画である。大災害では事業所単位ではなく、地域全体で協力する必要がある。
EMIS(Emergency Medical Information System:広域災害救急医療情報システム)
災害時における「適切な情報の収集・提供」を目的としたシステムである。3つの機能がある。①被災地の医療機関の状況と支援可能な全国の医療機関の情報を把握する、②DMAT派遣要請・活動状況の管理、③医療搬送患者管理機能。
G-MIS(Gathering Medical Information System:医療機関等情報支援システム)
病院の稼働状況、病床や医療スタッフの状況、受診者数、検査数、医療機器(人工呼吸器等)や衣料資材(マスクや防護服等)の確保状況を医療機関から報告を受けて、一元的に把握・支援するために厚労省が運営するシステム。
沖縄本島近海で起こりうる地震
今後、沖縄における大規模な地震は、本島中南部スラブ内地震および本島南東沖地震がある。その備えとして、自助(個人と家族を守る)、共助(自治会、自主防災組織および事業者)、そして公助(行政レベル)があり、平時から防災意識を持ち、避難グッズの準備やハザードマップの確認等、地域防災力を強化することが大切である。
大規模災害に備えて、今後も職員の防災意識を高め、訓練を繰り返し、病院全体で連携して来る災害に備えることが大変重要である。皆さん、頑張りましょう。
西崎病院 院長 山城清二
合同研究発表会特別講演会場の様子
演者:土屋洋之先生
座長:名嘉栄勝理事長
講演後、土屋先生を囲んで