2026年4月22日に第2回目の講座を開催しました。実は、第1回講座後、実際に入居者(重篤な基礎疾患あり)が心肺停止状態になりました。その時、人工呼吸と胸骨圧迫は比較的うまく対応できましたが、ACLSでは薬に使い方、2分毎のチェック等多少混乱がありました。結果的に患者さんは助かりませんでした。そこで、今後のために確実なBLSの対応とACLSの初期の流れを理解しておくことに重点をおきました。
今回は、介護士さんは確実に胸骨圧迫とバックマスクによる人工呼吸ができること、さらにハイムリック法をマスターすること、そして看護師さんはACLSの初期対応で、挿管準備と点滴確保と使用薬剤についての基本を学ぶことにしました。短い時間でしたの、まずは頭の中でシミュレーションができることを目標にしました。
病院長 山城清二
【講義とBLSの胸骨圧迫、バックマスク使用の練習】


【BLS→ASLSへ】

(ポイント)
・役割:リーダーの他、胸骨圧迫、人工呼吸、点滴確保、薬剤準備、記録
・初回チェック/除細動→2分毎のチェック
・心静止:アドレナリンを早急に投与、その後は約4分ごと
・VF/VT:初回除細動、2回目除細動後アドレナリン、3回目アミオダロン・リドカイン
【CPRの質】
・強く(少なくとも5㎝)、速く(100~120回/分)押し、胸郭が完全に戻るように押す。
・胸骨圧迫の中断を最小限にする。。
・2分ごとに、または疲労した場合には圧迫担当を交代する。
・高度な気道確保がなされていない場合は、30:2で胸骨圧迫:人工呼吸をする。
【除細動器のショックエネルギー量】
・二相性:120~200 J ・単相性:360 J
【薬物投与】
・アドレナリン静注/骨髄内投与:3~5分ごと(4分)に1㎎
・アミオダロン静注/骨髄内投与:初回投与量300mgボーラス投与、2回目投与量150mg
またはリドカイン静注/骨髄内投与:初回投与量1~1.5mg/kg、2回投与量0.5~0.75㎎/㎏
(目安として体重50㎏の場合:初回50mg、2回目以降25㎎)
【高度な気道確保】
・気管挿管または声門上気道確保
・波形表示呼気CO2モニター、またはカプノメトリで気管チューブ位置確認。
・10回/分(6秒ごとに1回)の人工呼吸
【自己心拍再開(ROSC:ロスク)】
・脈拍および血圧がもどる。
【治療可能な原因(5H5T)】
・循環血症量減少(Hypovolemia)
・低酸素症(Hypoxia)
・水素イオン(Hydrogen ion、アシドーシス)
・低/高カリウム血症(Hypo-/Hyperkalemia)
・低体温症(Hypothermia)
・緊張性気胸(Tension pneumothorax)
・心タンポナーデ(Tamponade, cardiac)
・毒物(Toxins)
・肺動脈血栓症(Thrombosis, pulmonary)
・冠動脈血栓症(Thrombosis, coronary)
【挿管補助】
準備:チューブ+スタイレット+キシロカインゼリー、バイトブロック、挿管後の呼吸確認】

【座位でのハイムリック法の練習】




