腎臓の状態に応じて、食事療法はガラリと変わります。
腎臓を守るために、食事療法はとても重要です。腎臓が悪くなってくると食事療法が少し難しくなります。簡単にいうと以下のようになります。
★糖尿病腎症2期:尿たんぱく(-)、尿中微量アルブミン30以上の時。
炭水化物はやや少なめ、脂肪、たんぱく質はバランスよく。
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★糖尿病腎症3期:尿たんぱく(±)以上出ているとき。
2期と4期の間の食べ方。
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★糖尿病腎症4期:eGFRが30未満のとき
炭水化物、脂肪は多めに、たんぱく質は少なめに。
(実際にどんな食事療法になるかは人それぞれですので、栄養士に相談を!)
特に腎症4期になると、今までと逆に、糖分、脂質を多めにとる食事療法になります。これには理由があります。
腎臓はフィルターの役割をしています。細かな血管が網の目の様にたくさんあり、その血管が壊れて破れてしまうと、尿たんぱくが漏れてきます。ですから、尿たんぱくが(+)というのは、腎臓が今現在壊れています、ということを表しています。しかも、尿たんぱく自体がフィルターをさらに壊してしまいます。
ですから、尿たんぱくが出ないような治療をするのが大事です。そのために食事のたんぱく質を減らし、代わりに糖分、脂質を多くするのです。
他に大事なこと
●血中カリウムが高くなる人は、カリウムも減らす。
(生野菜、生果物を控える。茹でて茹で汁を捨てるとカリウムは抜けます)
●塩分は1日6g以下を目標に!
●肥満の人は少しダイエットを。ふつう~やせ型の人は少し多めのカロリーを。
炭水化物は低GI(グリセミックインデックス)のものがおススメ。
脂肪は植物性、常温でも液体、新鮮なものがおススメ。
腎臓を守る食事療法は難しいので、栄養士、糖尿病療養指導士と話しながら覚えるのが良いでしょう。
西﨑病院 糸満市座波371-1
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