西崎病院ブログ

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学会 沖縄県地域糖尿病療養指導士 糖尿病 西﨑病院 糸満市座波371-1 098-992-0055

第55回糖尿病九州地方会参加

10月に行われた地方会で、糖尿病チームの立ちあげから2年あまりの活動内容を発表してきました。

初日は、チームを率いる先生の発表でした。やはり、先生は場慣れしているので、落ち着いて聞くことができました。が、会場によってスクリーンの大きさや位置が変わり、やりにくそうだなと感じました。

 

各会場で、コメディカルの発表も多くありました。発表の予習も兼ねていくつか興味ある演題に参加しました。使い終わったインスリンの針を数えた発表では、針の数があわず、針の使い回しや、針の劣化(折れ)が見つかってました。また、PAID (糖尿病問題領域質問表)では、病歴が長くなっても、食に対する心理的負担は軽減があまりないことが分かり今後の指導の勉強になりました。

 

翌日は、午後から私の発表です。予習も何回かしましたが、かなりの緊張でした。しかも、会場を下見していなく、いざ会場へ入ると、天井も高く、スクリーンも巨大。とても大きな会場でびっくりしました。3番目の発表なので、20分ほど待ち時間があり、何とか落ち着いて発表することはできました。

発表時間も余りがあったので、途中から「当院は」を「西崎病院は」に全てかえました笑。少しはアピールできましたか。

海ぶどう糖会の歓送迎会と糖尿病学会九州地方会2017

9月いっぱいで糖尿病チームの小林明美さんが転勤になりました。海ぶどう糖会の名付け親です。チームを立ち上げから約2年間最重要メンバーの一人として頑張っていただきました。糖尿病療養指導士として専門知識を持っているだけでなく、メンバーも患者さんも自然に集まってくれる飾らない性格で、チームを動かしてくれていました。

ありがとうございました。新天地でも、きっと大活躍していくものと思っています。

1013,14日には、宮崎市のシーガイアでの2017年糖尿病学会九州地方会に参加しました。私、山城武司とナースで糖尿病療養指導士の玉城ユリさんの2演題、西崎病院として始めての糖尿病学会発表です。チームを立ち上げて2年あまりで、なんとか学会発表までたどり着きました。これからも糸満の健康寿命を伸ばすこと、自分たちのレベルアップに精進して行きたいと思います。

私は初めて座長に指名され、なんとかセッション(週1GLP-1製剤)を仕切ってきました。突然順番が変わったり、演者が変わったりで、ドキドキしましたが。今回感じたことを、次回のための座長心得として書いておきます。

 

○発表者の名前、所属、題名の漢字の読み方チェック

○電波(orGPS)時計必須、1演題ごとに予定時刻を書いておく。

○セッション内で時間調節して。延長は絶対ダメ。

○演題の分野の復習はしましょう。

○抄録は必ず読むこと。余裕があれば演者やキーワードでネット検索したら関連発表などが出てくることも。

○抄録みながら質問も考えておくと良いかも。

○今回は、座長から拍手をして会場の誘い水にしましたが、時間がないときは拍手はいらない。(会場の空気にもあるが、座長がしなけりゃ拍手ない会場も多い)

○逆に、拍手出したいときは座長から積極的に。拍手が出るタイミングで出しゃばっってしゃべって拍手の芽を摘み取らない。

○とにかく、時間通りが必須。早く終わるほうがまし。

 

他にもあるかもしれませんが、思い出したら付け足します。

 

糖尿病腎症・慢性腎臓病の話 4月28日西崎健康教室

偶数月の第4金曜は西崎健康教室  日 時:2017年4月28日(金) 13:15~13:45  場 所:西崎病院外来待合室  内 容:慢性腎臓病(CKD) 腎臓病の早期発見のために

●定期的に、検尿をしましょう。

●検尿でも「微量アルブミン」という特別な項目が大事です。(糖尿病では3ヶ月に1回検査できます)

●普段の検尿では、尿たん白が陽性(+)に出たら、黄色信号です。

●尿潜血は腎臓病とはあまり関係無いことが多い。ただし一度はちゃんと検査を。また尿たん白と同時に出たときは、特殊な腎臓病のチェックが必要です。

●採血でeGFR(腎臓の性能)を調べましょう。 腎臓病が出てきたら早期治療しましょう! ●第一に、血圧を130/80未満にする。(高齢者はまず140/90未満)

●第二に、HbA1cを7%未満にする。 ●第三に、塩分制限をする。1日6g未満。 ●第四に、禁煙をする。

●第五に、コレステロール、高尿酸血症をきちんとする。

●第六に、すこしお酒は飲んでよい。

 

以下、患者さん向けのスライドです。わかりやすくするためにざっくりと説明しています。 (4月25日改変) 医局抄読会補足 ● 顕微鏡的血尿単独は,蛋白尿とは独立した末期腎不全の危険因子である.ただし蛋白尿に比較してリスクは低く,健診などを利用した定期的な経過観察を推奨する. ● 同程度の蛋白尿では,血尿を伴うほうが末期腎不全のリスクが増加する. ●顕微鏡的血尿を伴う高齢者では尿路系悪性腫瘍の頻度が高く,スクリーニング検査(腹部超音波,尿細胞診,膀胱鏡など)を推奨する. (クレアチニンによる)eGFRは、筋肉量や体格が小さいと本来より良く見えてしまう。 シスタチンCによるeGFRは余り影響を受けない。痩せた小さな方にはシスタチンCを。 CKDガイド2012では高齢者は血圧を110未満にしない、とあり。2013では、個々の患者の低血圧症状や臓器の虚血を判断して降圧すべきで、下限値は決められない、となった。 顕性腎症以降では,腎症進展に対する厳格な血糖コントロールの効果は明らかではない. ARB、ACEなどの降圧薬が、低Naを引き起こし得ることにも注意。 低Na自体も生命予後悪化のマーカーとの報告あり。どちらを優先すべきかはエビデンスはまだ無いはず。 参考資料 CKDガイドライン2013、科学的根拠に基づく糖尿病診療ガイドライン2016、保存期C K D 患者に対する腎臓リハビリテーションの手引き、慢性腎臓病に対する食事療法基準2014、高血圧治療ガイドライン2014、医師・コメディカルのための慢性腎臓病生活・食事指導マニュアル2015、腎機能別薬剤投与方法一覧(日本腎臓病薬物療法学会編)

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