西崎健康教室のお知らせ
10月25日(金)午後1時15分~1時45分
外来待合室にて
西崎健康教室をおこないます。
今回のテーマは
『インフルエンザの薬について』
西崎病院 薬剤師 松田 和之
どなたでもご自由に。医療スタッフも大歓迎!
2019年10月11日
西崎健康教室のお知らせ
10月25日(金)午後1時15分~1時45分
外来待合室にて
西崎健康教室をおこないます。
今回のテーマは
『インフルエンザの薬について』
西崎病院 薬剤師 松田 和之
どなたでもご自由に。医療スタッフも大歓迎!
2019年9月14日
令和1年8月30日に西崎病院医療安全主催でサクラビア機能訓練室を会場に、ヒューマンエラーについての勉強会を院内で行いました!
多くの職員の参加がありました!
次回の医療安全勉強会は、eラーニングを使って、フレックスタイムでやってみようと思います。
2019年7月19日
「高血糖緊急症を考える」
国立病院機構熊本医療センター 糖尿病内分泌内科
西川武志先生
西川先生は、私が熊本大学での師匠で、ミトコンドリアと糖尿病の研究で有名です。今回は、糖尿病ケトアシドーシスや(DKA)や、高血糖高浸透圧症候群(HHS)という、実臨床に即したお話をしていただきました。教科書やガイドラインに書かれていることから、日本でまだエビデンスがなく、今調査している領域の話まで、とても勉強になりました。
復習として、教科書的な内容を備忘録として以下にまとめてみます。
※血漿浸透圧と有効浸透圧は違う!
2つの溶液間での相対的な浸透圧活性、水の移動を起こす力を有効浸透圧、または張度という。尿素やアルコールは浸透圧に寄与しうるが、細胞膜を自由に通過しうるので、細胞内液と細胞外液感の浸透圧さを生じさせない。(静脈経腸栄養 Vol.24 No.3 2009 27(769))
ついでに
※偽性低ナトリウム血症
血糖値の上昇100に対してNaは+2として考える。ざっくりですが。補正しましょう。
4.DKAとHHSが混ざったような症例もあるようだ。ジョスリンにかかれている。
5.ソフトドリンクケトアシドーシス:2型糖尿病患者が糖を含むドリンクで、血糖がどんどん上がる悪循環から、著しい高血糖とケトアシドーシスをきたす病態。欧米白人での症例報告は殆ど見られない。
6.DKAは胃腸症状が出るので、腸炎などと初診されてしまうことがある。体重減少や血糖チェックをするとわかる。
7.Ketosis-prone type3 diabetes(ケトーシスになりやすい2型糖尿病)KPDが、意外にいるかもしれない。
8.正常血糖ケトアシドーシス:血糖値が300以下で、HCO3 10以下の状態。軽いケトアシドーシスというイメージ。SGLT2阻害薬によるDKAはこれの特徴を持つことが多い。2型でもなるし、1型でもなる。
SGLTによる正常血糖DKAは内服開始すぐに出ることが多い。SGLTを内服中は、尿ケトンをチェックし、陽性の場合はアシドーシスになっていないかチェックすべき。特に全身倦怠や悪心嘔吐がある場合は注意。
9.抗PD-1抗体薬による劇症1型糖尿病に注意。あっという間に上がるので、血糖値が高いのにA1Cが低いといって油断しない!入院して様子見ても良い。
10.高血糖緊急症は精神科疾患合併症例が多い。
高血糖緊急症の意識レベルは、pHよりも血漿浸透圧と密接な関連がある。
発症時の血漿浸透圧が320未満なら他の意識障害の原因を考えるべきである、とジョスリンに書かれている。
11.高血糖緊急症の合併症に血栓症があるようだ(これは教科書にまだ書かれていない?)。脳梗塞はもちろん、下肢の動脈血栓、静脈血栓注意。下肢痛や血小板減少、Dダイマーのモニターを。
勉強会のあとに、南部の糖尿病専門の先生方を交えて食事会をしました。医療の話はもちろん、ワインや燻製、絵の話で大いに盛り上がりました。オレンジワイン美味しかった!