フリースタイルリブレプロ(FreeStyle Libre Pro)を西崎病院で導入したので、使ってみた印象などを勉強がてらメモしてみようと思います。
フリースタイルリブレは、腕に着けたセンサーに、読み取り機(リーダー)を近づけるだけで現在の血糖値がわかるというものです。今までの自己血糖測定器とは全く違い、個人的にはかなり画期的な物ではないかと思います。
www.dm-net.co.jp/calendar/2016/026221.php
myfreestyle.jp/products/freestyle-libre-system.html
ただし、現在日本で正式に入る物は、リブレproといって、少し違います。患者さんが個人的に使うには不便になっています。リブレは現在の血糖値がすぐわかりますが、proはわかりません。表示されるグラフで何となく、これくらいの血糖、というのはわかりますが、おそらく±10mg/dl位は見え方でずれてしまうと思います。リーダーをパソコンにつなぎ、データをソフトで読み込んで初めて正確な血糖値はわかります。ですからたとえば、今低血糖になっているかもしれない、といってリーダーをかざしても、だいたい70mg/dlくらい、しか分かりません。まあ低血糖かそうでないかはグラフを見れば分かりますので、正確な数字が分からなくてもよい、というなら良いのかもしれません。
だいたい血糖がこれくらい、というのは分かります。青色のラインは自分で設定できるので、例えば100-200としておけば、100以下ということがグラフで判別できます。(写真では80-140にしてみました)
またリブレproは血糖値のグラフはリーダーをセンサーにかざした時に1回しか表示されません。以前のデータを見ようと思ってもわざわざセンサーにかざす必要があります。タッチパネル(これも画期的ですが、今のスマホに比べれば反応が悪い)の選択ミスでグラフを消してしまったら、またリーダーをセンサーにかざさないといけません。
いろいろ不満はありますが、それでも自分が1型糖尿病だったら、proでも欲しいと思います。指先穿刺は夜中や寝る前は大変ですし、また特に人前ではしづらいです。ところがリブレ(pro)はピッとかざすだけで血糖値がある程度わかります。忘年会で3枚着込んでもスムーズに読み込むことが出来ました。酔っ払っていても簡単に血糖値がわかり、「!!」と酔いを冷ますこともできます。
なぜ今、リブレではなくリブレproしかないか、というと日本の保険点数に合わせるためだそうです。今のところ、リブレの個人使用を保険(血糖自己測定器加算)算定する点数が決まっていません。医療機器としては認可されているので、もうすぐ自費でも買えるようになるかも、という噂です。はやく保険算定ができるようになればと思います。
センサー(これもリブレとリブレproの互換性なし!)は14日使えます。まだ3日めなので、使った心地などを追加していきたいと思います。
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