西崎病院ブログ

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2016年12月

持続血糖測定器(フリースタイルリブレプロ)体験談2

正式名称はfreestyle リブレ pro というようです。リブレだけ日本語。 センサーの装着 装着はアプリケーターという発射装置のようなものでセンサーを腕に打ち込みます。インスリンポンプでと同じような感じです。23Gくらいの金属の外筒針… 続く

正式名称はfreestyle リブレ pro というようです。リブレだけ日本語。

センサーの装着
装着はアプリケーターという発射装置のようなものでセンサーを腕に打ち込みます。インスリンポンプでと同じような感じです。23Gくらいの金属の外筒針が飛び出すので、打ち込む瞬間は痛みがありますが、外筒はすぐ戻り、電極だけが体内に残る、という仕組みです。

アプリケーターを分解して外筒針を出してみました。思っていたより細い印象です。


外筒は凹の形になっています。

センサーの装着感
センサーからは細い電極が1.5cmほど出ています。見た目は太い髪の毛といった感じです。痛みが一番気になるところですが、現在装着して1週間ですが痛みはありません。以前インスリンポンプを体験したときは、留置針が入っている感覚がずっと残り、正直すこし痛むのと不快感がありましたが、それに比べればこのセンサーの負担感はかなり少ないです。
腕にくっついている感触はありますが、おそらく500円玉をシールで貼り付けているのと変わらないと思います。

耐久性
個人的にはかぶれもなく、2週間はずっと貼り付けていることができそうです。センサーは何日使っているかモニタリングされており、きちっと2週間でおしまいみたいです。
お風呂も普通に入れます。実は温泉にも入ってみましたが、沖縄の温泉は塩水ですので、壊れないか心配で腕は上げてました。アボットの相談室に電話して聞いてみましたが、45℃で30分、水深1mまでの使用なら大丈夫でしょう、塩水は保証できないという、添付文書通りの答えでした。海外のブログでは、マリンスポーツするときに、センサーが海水に触れないように覆い、リーダーも防水パックに入れて使っている、という記述がありますが、直接海水が触れる状態で使っている人の記事は見つけきれませんでした。その辺は自己責任でしょうね。誰か知っていたら教えてください。

正確性
何となく、20~30mg/dl位高くない?、と個人的に思いたいのですが、たぶん本当に血糖が高いだけなんでしょう。添付文書では従来の指先血糖との差は、86.9%の確率で±15mg/dlまたは±20%以内になるという事です。センサーの個体差もあるかもしれません。もしずれが心配なら、何回か指先血糖と比較してみて、センサーの傾向が分かればそれで2週間対応できると思います。14日たってもセンサーの正確性はほとんど変わらないようです。素晴らしい。

西﨑病院 糸満市座波371-1
098-992-0055

持続血糖測定器(フリースタイルリブレプロ)体験談1

フリースタイルリブレプロ(FreeStyle Libre Pro)を西崎病院で導入したので、使ってみた印象などを勉強がてらメモしてみようと思います。 フリースタイルリブレは、腕に着けたセンサーに、読み取り機(リーダー)を近づけるだけで現在の… 続く

フリースタイルリブレプロ(FreeStyle Libre Pro)を西崎病院で導入したので、使ってみた印象などを勉強がてらメモしてみようと思います。
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フリースタイルリブレは、腕に着けたセンサーに、読み取り機(リーダー)を近づけるだけで現在の血糖値がわかるというものです。今までの自己血糖測定器とは全く違い、個人的にはかなり画期的な物ではないかと思います。
www.dm-net.co.jp/calendar/2016/026221.php
myfreestyle.jp/products/freestyle-libre-system.html

ただし、現在日本で正式に入る物は、リブレproといって、少し違います。患者さんが個人的に使うには不便になっています。リブレは現在の血糖値がすぐわかりますが、proはわかりません。表示されるグラフで何となく、これくらいの血糖、というのはわかりますが、おそらく±10mg/dl位は見え方でずれてしまうと思います。リーダーをパソコンにつなぎ、データをソフトで読み込んで初めて正確な血糖値はわかります。ですからたとえば、今低血糖になっているかもしれない、といってリーダーをかざしても、だいたい70mg/dlくらい、しか分かりません。まあ低血糖かそうでないかはグラフを見れば分かりますので、正確な数字が分からなくてもよい、というなら良いのかもしれません。

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だいたい血糖がこれくらい、というのは分かります。青色のラインは自分で設定できるので、例えば100-200としておけば、100以下ということがグラフで判別できます。(写真では80-140にしてみました)

またリブレproは血糖値のグラフはリーダーをセンサーにかざした時に1回しか表示されません。以前のデータを見ようと思ってもわざわざセンサーにかざす必要があります。タッチパネル(これも画期的ですが、今のスマホに比べれば反応が悪い)の選択ミスでグラフを消してしまったら、またリーダーをセンサーにかざさないといけません。
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いろいろ不満はありますが、それでも自分が1型糖尿病だったら、proでも欲しいと思います。指先穿刺は夜中や寝る前は大変ですし、また特に人前ではしづらいです。ところがリブレ(pro)はピッとかざすだけで血糖値がある程度わかります。忘年会で3枚着込んでもスムーズに読み込むことが出来ました。酔っ払っていても簡単に血糖値がわかり、「!!」と酔いを冷ますこともできます。

なぜ今、リブレではなくリブレproしかないか、というと日本の保険点数に合わせるためだそうです。今のところ、リブレの個人使用を保険(血糖自己測定器加算)算定する点数が決まっていません。医療機器としては認可されているので、もうすぐ自費でも買えるようになるかも、という噂です。はやく保険算定ができるようになればと思います。

センサー(これもリブレとリブレproの互換性なし!)は14日使えます。まだ3日めなので、使った心地などを追加していきたいと思います。

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2017年1月27日午後1時15分~「糖尿病と運動について(仮題)」

第4回 西崎健康教室「糖尿病と運動について(仮題)」 2017年 1月27日 (金) 午後1時15分~1時45分 西崎病院 外来待合室 講師:翁長みゆき  アシスタント:山城武司  どなたでもご自由にどうぞ。スタッフも大歓迎! 西﨑病院 糸… 続く

第4回 西崎健康教室「糖尿病と運動について(仮題)」
2017年 1月27日 (金) 午後1時15分~1時45分
西崎病院 外来待合室
講師:翁長みゆき 
アシスタント:山城武司 
どなたでもご自由にどうぞ。スタッフも大歓迎!

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