西崎病院には気管切開術を受けた患者様が多数入院しています。気管切開術は自力呼吸が弱く人工呼吸器が必要な方や、痰が多く一日に何度も痰を吸引する必要がある方に行う手術で、気管カニューレというL字型のチューブを喉に作った穴に差し込んでいます。
気管カニューレには気管の中でふくらみ空気の漏れや唾液のたれ込みを防ぐバルーンという袋があり、バルーンに適正な空気が入っているかを確かめるパイロットバルーンとつながっています。
rc.rcjournal.com/content/59/6/956
(Respiratory Careという医学誌からの引用です。メーカーとは関係ありません)
ところが一時、使用期限内なのにバルーンの圧が保てないケースが頻発しました。調べてみるとパイロットバルーンの決まった部分からの空気もれでした。どうも体が大きく咳の圧が高い方で破裂しやすかったようです。
当院のY医師がメーカーに製品を送り調査を依頼しましたが、当初はさほど熱意が感じられませんでした。それでも根気よく依頼を続けたところメーカーも重い腰を上げ、耐圧性を3倍に高めたパイロットバルーンに改良してくれました。
国産だからできた改良ですが、この製品は全国的に多数使用されており、日本で気管切開術を受けているすべての患者様に貢献できたと考えています。
これからも西崎病院では安心安全な医療を提供できるようがんばります!
ということで、Y医師の水中写真を紹介します。
「シェアハウス」(撮影地:真栄田岬)
2017年関西潜水連盟水中写真コンテスト グランプリ受賞
「ここヤバイ?」(撮影地:真栄田岬)
同 特別賞 受賞
2018年も西崎病院をよろしくお願いします。