3月18日に南部糖尿病ネットワークの勉強会①をしました。
備忘録のついでに、内容をまとめてみます。なるべく正しい情報にしているつもりですが、他の文献なども参照ください。突っ込みどころがあればよろしくおねがいします。
今回は、琉大の皮膚科の先生方にお願いしました。生活習慣病の医者ではなかなか聞くことのできない話で、大変勉強になりました。
慢性創傷の特徴と創傷ケア~褥瘡からみえてくること~
琉球大学医学部附属病院 褥瘡対策室
皮膚・排泄ケア認定看護師 翁長浩一郎先生
慢性創傷とは、基礎疾患や何らかの事象が原因となって、4週間以上かかる総称のこと。低栄養、加齢、サルコペニア、糖尿病などの全身要因、異物や外力・血行障害などの局所要因で治癒が遅くなる。増殖期は栄養状態が重要になってくる。
褥瘡のポジショニングのコツ。
- 頭部から足側に介入する。(患者さんにあっちに向くよ、と意識させる)
- 面で支える。
- 体軸を自然な流れにする。
- ズレ力を処理する。(ポジショニングをしたあとに、少し浮かせて力を取る)
→スライディンググローブというズレ力をとる便利グッズあり。(Amazon’s choiceで出てきた!)
DESIGN-Rは急性期では評価は難しい。深さがわかりにくい。慢性期に使う。
D(深さ)
浅い褥瘡:深さが真皮までの褥瘡。
深い褥瘡:皮下組織以上の深部に達するもの。急性期ではdeep tissue injuryからの経過もある。
E(浸出液)
深い場合は、浸出液をコントロールすることが大事。
S(サイズ)
大きさだけでなく、形も評価!
褥瘡の形状変化も意識する。
D(にくげ)
良性肉芽の範囲の評価は、創を半分にして、それをさらに5分割して10のエリアに分けて評価するとしやすい。