以和貴会とは
理事長挨拶
~やさしい病院を目指して~
理事長 名嘉 栄勝(なか ひでかつ)
医療法人以和貴会スタッフの皆様、いつも医療の最前線で尽力いただき、誠にありがとうございます。私、名嘉栄勝は2003年より20年の長きにわたり西崎病院の病院長として、皆様と共に歩んで参りました。今日はこの場をお借りして、新たなる節目のご報告と決意の言葉を皆様に伝えたいと思います。 2024年4月西崎病院は新たな病院長、山城清二先生をお迎えました。山城先生は富山大学総合診療部で20年間教授を務められた、深い洞察と卓越したリーダーシップを持つ先生で、富山では高齢社会のまちづくりにおける貢献、コロナ禍で地域のコロナ対策・クラスター対策に尽力され、「第50回医療功労賞」受賞されるなど、素晴らしい業績を上げられました。 医療法人以和貴会は先日他界した名嘉勝男会長や名嘉純子常務が掲げた理念の一つである『あなたの幸せがわたしの幸せです』という言葉のもと築いてきた歴史と伝統があります。私たちにとってこれからもその言葉を継承しつつこの度山城先生のもとで新たな体制で地域医療の発展と向上を目指すことは新しい挑戦であり大きなチャンスです。この挑戦を実行していくにあたり西崎病院の目指す姿・新しいマインドを掲げたいと思います。 これから私たちが目指すべきは、「優しい病院」の実現です。これは、ただ単に柔らかな言葉遣いや穏やかな態度を意味するだけでなく、患者さん、そのご家族、そして私たちスタッフ自身に対して、深い理解と共感を持って接することです。私たちの行動一つひとつが、患者さんやご家族の心に寄り添う「優しさ」であるべきです。 「優しい」とは、Kind、Gentle、Compassionという言葉に表されるように、思いやりがあり、穏やかで、共感的な態度です。私たちは、患者さんやご家族に対して、常に理解があり、その立場や感情を考慮した対応を心がける必要があります。また、職場の仲間に対しても、同様の「優しさ」を持ち、支え合い、励まし合うことで、より良い職場環境を作り上げることができます。この「優しい病院」を目指すことは、私たち自身にとっても重要です。自己への優しさは、自己肯定感を高め、ストレスの軽減、心の健康を保つことに繋がります。自分自身に対しても、優しく、寛容であることを忘れずにいましょう。 山城清二院長のもと、私たちは「優しい病院」を具現化し、患者さん一人ひとりの心に寄り添う医療を提供します。患者さんやそのご家族から「あの病院は本当に優しい」と言っていただけるような病院を目指しましょう。それは、医療技術の高さだけでなく、心からのサービスを提供することで達成される目標です。そして新体制のもとでの私たちの使命はただ単に病気を治療することだけではありません。患者さんの心にも寄り添い、その人生にポジティブな影響を与えることです。この使命を胸に、私たち一人ひとりが「優しい病院」の一員としての自覚を持ち、日々の業務に取り組んでいきましょう。 皆様の更なる協力と献身をお願いし、私たちの医療法人が地域において更に信頼される存在となるよう、共に努力したいと思います。未来の西崎病院を、私たちの手で一緒に創り上げていきましょう。